税理士とAIと金木犀の香り

金木犀の香り

最近、ふたりの子供から別々のタイミングで「金木犀の香りだ」と言われたのですが、正直よくわかりませんでした。
よくわからないというのは、においがしないということと金木犀の香りがそもそもわからないということです。
昔、金木犀の香りと木を教えてもらったことがあったのですが、具体的にその香りと木を覚えていませんでした。

近頃、家の中や玄関を出ると甘ったるい芳香剤のようなにおいがするのを感じていたのですが、昨日、日課の散歩中にそのにおいが漂っているのを感じたときに子供たちの声がよみがえりました。
そして、においと声と記憶が一致して、これか！と思いいたりました。
その香りが強いところに咲いている花を、スマホにダウンロードしてある花の識別アプリで調べてみると「金木犀」と出てきました。

この瞬間、私の中で金木犀の花と木と香りが一致し記憶されました。
そして、この瞬間からそこら中で金木犀の香りがし、金木犀が咲いているのが目に入ってくるようになったのです。

花が咲いている

若いころ、すこし精神的に疲れていた時期がありました。
うだうだと考えていてばかりではよくないと思い、気分転換に散歩をするようになったのですが、
そんなことをしているときに、ふと気づきました。
花が咲いている、と。
それまで、花というものが目に入っていなかったのですが、一度気づくと、そこら中に花が咲いています。
公園や道路などの公共の場だけでなく、それぞれの家の庭にもたくさんの花が咲いていました。
その瞬間から、私の人生に花が存在するようになったことを明確に覚えています。

臭いと匂い

これも結構最近のことなのですが、散歩中にちょっと強烈な臭いがする道がありました。
ある晩の夕食で、そのにおいがする肉料理が出てきました。
とても美味しかったのですが、そのにおいはローズマリーでした。
その日から、散歩で通るちょっと強烈な臭いのする道が、ローズマリーのとってもいい匂いのする道になったのです。

税理士とAI

税理士はAIにとって代わられる仕事だとか、税理士は将来性のない仕事だと言われることがあります。
果たしてそうでしょうか？
確かに単純な入力業務などはなくなっていくかもしれません。
しかし、税理士の仕事というのはただ損益や税金を計算するものではないと思っています。
今回ブログで書いているような、生身の人間が実際にその現場で見て感じる現実味のある事象を取り扱っていることが多々あるのです。
いくら本やyoutubeで金木犀やローズマリーや花を見ても、現実目の前にして感じるものとは異なります。
そのリアルさが税理士という人間が扱っているものです。
何か困ったときに、側にいてアドバイスをしたり、励ましたり、生の人間が行えることがあるはずです。
それはきっと、そのようなことがあって初めて感じるものなのかもしれません。
ですから、必要がないと感じている間は必要に感じないのかもしれません。
それは、私が花が咲いていることに気づいた瞬間だったり、金木犀を認識した瞬間に、人生に存在するようになったのと似ているような気がします。
税理士が必要がないと感じている間はそれでもいいのかもしれません。
しかし、税理士を必要としてくれている経営者の方々もたくさんいらっしゃいます。
何かの機会に必要とされる税理士として、経営者の方に認識してもらえたら嬉しく思います。
税理士はある日突然現れるのではなく、いまもそこら中で活躍しています。

編集後記

今回は、季節の話題を絡めて税理士の必要性を考えてみました。
横浜市港北区のなかじま税理士事務所です。
もし、興味をお持ちいただけましたらぜひお声掛けください！