小さな事務所が、大きな決断をしなかった理由。

久しぶりのブログは、ここ最近ずっと頭の中を占めていた「事務所の移転をいったん見送ることにした」という話です。

現在の事務所は、開業から半年ほど経って本格稼働し始めて以来、もうすぐ2年になります。
実は以前からときどき「もう少し広い場所に移ろうかな」と考えてはいたのですが、今回、更新のタイミングが近づいたこともあり、本格的に物件探しをしていました。

今の事務所を探していた当時も感じたことですが、高田駅周辺は本当に事務所向け物件が少ないです。住宅地だから仕方ない面もあるのですが、当時も必死に探して、ようやくたどり着いたのが今の場所でした。

現在は2人体制ですが、少しずつ仕事が増えてきたことや、誰かが休んでも補える体制をつくりたいという思い、属人性を減らしたいという課題もあり、あと一人の採用を検討する中で、自然と「今より広いところを」という気持ちが強くなっていきました。

「余裕のあるスペース」「駅から徒歩10分以内」「駐車場の確保」といった条件で物件を探してみても、なかなか見つからず……。高田、新吉田、さらには新羽も視野に入れて、今回も前回同様に、自転車や徒歩で近隣をまわって物件を探していました。
このあたりの地域は住宅地が中心で、税理士事務所として使える物件は本当に限られていると実感しましました。

マンションや一戸建ての賃貸も候補に入れたのですが、「事務所不可」というところも多く、実際に問い合わせてみてダメだったケースも少なくありません。
人の出入りが多くなると、他の住民の方の迷惑になるからかもしれません。私のように小さな税理士事務所だとほとんど人の出入りはないのですが、逆の立場なら…と思うと、たしかに理解できる部分もあります。

いろいろと探し、考えた結果――
今回、採用も移転もいったん見送ることにしました。
その代わり、業務の効率化にしっかり投資してみよう、と考えを切り替えました。

AIやDXの進展も踏まえ、今後5年・10年を見据えた内部環境の整備に力を入れようと思っています。
うまくいくかどうかはまだわかりませんが(…うまくいかせます)、事務所が少しずつ進化していく過程を楽しみにしています。
そして、タイミングとご縁があれば、そのうち理想的な物件に出会えると信じています。

「仕事が増えているのに人が雇えない」という悩みは、今の時代よく聞かれる話です。
でもそれ以前に、“人を雇う場所がない”という現実が、発展のブレーキになることもあるのだなと感じています。

「探し回った末、ようやく理想の物件に出会いました!」という展開をお伝えできたらよかったのですが、それはもうしばらくのお預けになりそうです。

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なかじま税理士事務所

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